イチ:サカクラ マツリ

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……シュウナ……? たしかに、シュウナの手を握ったときに見た腕時計と同じものだった。 いや、同じ腕時計をしているものがいるのかもしれない。だけど…… 考えたところで分からない、明日確かめることにしよう。 振り返ると ミナミは心配気にこちらを見つめ ばれた?と問いかけてきた。 「わからない。でも、逃げていったのは生徒みたいだよ。じゃあ俺、帰るね。」 安心させる、などということはせずひらひらと手を振ると あっさりとその場を後にする。 拾った腕時計をポケットにしまい、携帯を取り出す。すると何件かメッセージが届いていた。 今回のような誘いがあるのを確認する。 「なんか、嫌な気分になっちゃったしなあ……忘れてこようかな」 独り言をつぶやくと、 「今から行くね」……送信。
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