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柊那side
マツリが去った後、
残りの部員が揃い
他愛もない会話を楽しんでいた。
甘いものが食べたいと誰かが口にし、その言葉により幸か不幸か 今朝コンビニで買ったチョコレートを教室に置き忘れていることに気がつく。
「…教室にチョコ…、持ってくる」
「待っ………」
そう言うと教室へと小走りで向かい出す。
誰か……おそらくソウが何かを言ったような気がしたが動きを止めることはしなかった。
腕に付けていた時計を外しくるくると回しながら教室に向かう。するとどこかから声が聞こえてきた。
放課後は基本的にだれもいないはず。
誰だろう……、と少しの好奇心で近くの教室を覗く。
すると、マツリの姿が見えた。
「………?」
なにをしてるのだろう。でもなんとなく、見てはいけないものを見てしまったような気がする。
ーーーー 「好きだよ」
すき…………?
マツリが、女の子に ”すき”と言っているのが聞こえた。
そして誰かが言っていた、好きな人との行為について思い出す。
あれが……そうなのかな……
「……マツリの好きは…あれ、なのかな……」
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