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シュウナは、マツリのことが好きらしい。
言葉に出したことはないが
よく目で追うし、何かにつけてマツリマツリと名前を口にする。
そして決定的なのは、
誰にでも手を繋いだりハグをしたりするシュウナがマツリにだけはしない。
照れ、とは違う。
以前シュウナとこんな会話をしたことがある。
「……好き、 の種類は、……たくさんある…?」
「ああ、友達、恋人、家族 それぞれ好きの意味が異なるかもな」
「……ソウと、マツリ……の好きは……たぶん…違う、かも」
この言葉で俺は確信した。
シュウナのマツリに対する好きは、恋愛感情であると。
そして、シュウナは俺のものにはならないのだと。
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