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「僕、みゆきちゃんをお嫁さんにするから、みゆきちゃん、僕と約束してほしい。絶対に、他の人と結婚しないで。いいね。」
「うん、分かったよ。祥吾君が白いお馬に乗ってお迎えに来てくれるまで待っているからね。絶対に迎えに来てよ」
二人の小さな約束は秋空の綺麗な日におままごとの最中にかわされたのでした。
やがて祥吾君は、みゆきの知らない町へと引越ししていくのでした。
お互いに離れ離れになってしまいました。
そのまま成長する二人、あの小さな約束はみゆきの心の奥底に閉じ込められていた。
祥吾の方はみゆきと別れたことが悲しかった。
必ずみゆきちゃんに会いに行くと心に誓うのでした。
社会人になって働くみゆきちゃんは可愛く成長していました。
そして性格も優しくおとなしいみゆきちゃんのはずが、社会人になって会社では、主と言われるほどの驚異的な存在となり。
男性社員からは一目置くほどの切れ者でした。
まわりから見ても男っ気なしのみゆきちゃん。
そんなみゆきちゃんの会社に一人の凛々しい若者がやって来ました。
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