翔真とまひろの夜

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本日、2回目のお風呂。 あ、でももう日付が変わってるから、1回目としてカウントされるのか? まあそんなことはどっちでもいい。 やっとお泊りセットの出番が来た。 化粧をちゃんと落として(もうほとんど仮面は剥がれ落ちてしまっていたけど)、お肌のお手入れして、ドライヤーで髪を完全に乾かす。 お母さん、ちゃんとルームウェア入れてくれてる! よかった~これでリラックスできる。 いろいろ心残りを解消できてウキウキしながら部屋に戻ったら、主任はベッドでごろんと横になって……デジャヴ? 近付いてみると、静かに寝息を立てていた。 また同じように、瞼にキスを。 ちゃんと部屋着姿の主任に向かって、囁いた。 「『あとでもう一度じっくり見せてやる』って言ってたのにな……」 「そんなに見たいのなら、見せてやろうか?」 ……え? やっぱり寝てなかった! 「姫のキスで起こされた。で、見るのか?」 「み…見ませんよ。お風呂お先にいただきました。主任もどうぞ」 「じゃ、行ってくる。………先に寝てていいぞ」 さっきまで主任が寝転がってた場所に、ごろんと横になった。 一気に気怠さに襲われ、目を閉じる。 主任、おやすみなさい。 熱く愛に溺れる夜………END
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