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抱き上げられて、男の子よりも目線が高くなる
見上げてくる男の子の目はキラキラと輝いていた
「この子は雪ちゃんよ。仲良くしてあげてね」
「うん!!」
そう言いながら私に手が伸びてくる
『やだ!』
咄嗟に私は男の子の手を避け、お母さんにしがみつく
「あら。優哉君、ごめんなさいね。雪はちょっと人見知りするみたいなの。慣れたら嫌がらなくなるからね」
「うん、僕雪と遊べるように頑張る」
私を落ち着かせるように、背中を撫でてくれるお母さん
お母さんは温かくて、優しくて良い匂いがするから大好き
でも、この男の子はよく分からない
私を見て、すごく嬉しそうに笑っているけれど、どんな子か知らない
この子はいつまでこの家にいるのだろう
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