友達

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「ゆき~」 今日も優哉君はドタドタと走りながら私がいる部屋に来る 「これで遊ぼう!」 そう言いながら少し小さめのボールを掲げる 『どうやって遊ぶの?』 私が聞いたら優哉君はにんまりと笑って、えいっ!とボールを投げてきた 部屋の中が壊れないようにか床に叩きつけるように投げる すると、そのボールは天井近くまで跳ね上がった 『何これ!?』 「これはね、スーパーボールって言うんだよ」 いまだにピョンピョンと跳ね回るボールに目を奪われる 掴もうとするけれど、上手くいかない 徐々に動かなくなっていくボールを優哉君は手に取り、もう一度床に叩きつける またピョンピョンと跳ね回るボールを私は無我夢中で追いかけた 何回か繰り返す内にとうとう私はボールを掴まえることが出来た 「すごいね!」 『優哉君、もう一回!』 ただ跳ね回るボールを掴まえる遊びだったけど、凄く楽しかった
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