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ふわりと懐かしい匂いがした
私の頭に触れる優しい手は
『……優哉、君?』
重い瞼を開け、私の隣に座る人を見上げる
記憶の中とまるで違う
でも、分かる
笑った顔も、嬉しそうな目も、私に触る優しい手も、何も変わっていないから
私は彼が優哉君だと確信した
『会いたかった、優哉君』
私は優哉君の手に顔を擦りよせ、彼の胸に飛び込んだ
長い間待ち続けた、私の特別な人
約束、守ってくれたんだね
ありがとう、優哉君
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