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「――――っ!!」
なぜか、シムラサトミは急に目を輝かせた。
「うそっ! すっごい偶然! 私も、A市に住んでるの」
「どこら辺に住んでるの」
「駅のそば!」
「へぇ~。俺んちと近いな。シムラさんは、今日はどうしてここに?」
「今日は用事があって、たまたま帰ってたの。で、時間があったから、ちょっと散歩をしてて」
「なんか、すごい偶然だね」
思わぬ偶然に、興奮を隠せないシムラサトミ。俺も、彼女に感化されたみたいに、この出会いに興奮していた。
彼女の記憶はないが、一致する昔話に花を咲かせ、俺たちは子供の頃に戻ったような時間を過ごした。
その後、お互いの連絡先を交換し、各々の用事のために、その日は別れることとなった。
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