第11章 ダンサー

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「はじめまして。三男の和樹(かずき)です」 挨拶もそこそこに 和樹は兄の手の中に落下したガウンを そそくさと僕に羽織らせた。 「いいね。思った通りだ」 スタイリストのように袖を引き 襟元を詰めると。 「そうでしょう?お兄様」 隣に立つ長兄に 上目遣いでお伺いを立てる。 「ああ。憎らしいだろう?」 「ええ」
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