第11章 ダンサー

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第11章 ダンサー

「ふうん、悪くない趣味だ」 場違いな男娼の頬をなぞる その冷たい指の持主こそ 「征司(せいじ)くん――」 本家の長兄であり 今日のパーティーの主催者 天宮征司その人だったものだから。 「やあ、いらっしゃい」 あたりは一層 色めき立ってざわついた。
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