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そのまま、眠ってしまったのだろう。
いや、誰かにボタン一つで眠らされたのかもしれない。
俺は、
自室のベッドに突っ伏したままの体勢で目が覚めた。
顔を上げると部屋は薄暗く、ぼんやりとした頭では昼夜の区別も付かなかった。
…たぶん、夢を見ていた。
親父とカレーを食べる夢。
随分と話し込んでいたみたいだったけど…いったい、なにを話していたんだろう。
ああ、思い出した!たしか…。
そんなことを考えていた時だった。
ええと…
そうだ、“妹”。
妹がドアを開けて言ったんだ。
「お父さんが、死んじゃった。」
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