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この日の為に私達はしっかりと勉強したのだ。
遊ぶ時間を減らして、夜も眠気と格闘しながら、机の上で教科書やテキストと向き合い、継続した結果が今日、合格に繋げられた。
特に良樹や風輝は、毎日、頭をかきむしりながら、もがいていたはずである。
でも強い思いがあったから諦めなかったのだ。
「そうだな。綾乃の言う通りだ。特に、風輝な。」
「そのホメられたからって、嬉しくねぇーぞ。」
本当は嬉しいくせに。
「また三年間、よろしくね。」
瑞穂は改まって私に手を差し出した。
「うん!」
私は瑞穂の手を握って握手をした。
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