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教室に戻ると、鳥居さんは鞄から弁当を取り出していた。良かった。今から食べるところのようだった。
私が廊下で三人と喋っていた時間なんて三分もないのだから、今からでもなんら不思議はない。
私は自分の席から弁当箱を持って鳥居さんと対面するように前の席を回してくっつけた。
「一緒に食べよ!」
鳥居さんの頷くだけで良いとも嫌とも言わかった。でも頷いてくれたということは、肯定してくれたんだろうきっと。
「え?!鳥居さん凄い?!」
鳥居さんが弁当箱を開けると、煮物とか魚、天ぷら、肉団子、ブロッコリー、プチトマト、具材のバランスも盛りつけも手が込んでいる。
「鳥居さんのお母さん、料理上手なんだね羨ましい。私なんて昨日の残り物だもん。」
「七海さん....ありがとう....。実は、これは私が作ったものなんだ....。」
「えッ!ウソマジッ?!」
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