11人が本棚に入れています
本棚に追加
いつか私にも、人生の僥倖が舞い降りる日が
来るのだろうか。
夢中に追いかけられるものがある鳥居さんを、私は羨ましかった。
「もし迷惑とかじゃなければ、七海さんも演劇部に入らない?」
「え、私?!」
唐突な誘いで、私は反射的に奇声を上げてしまった。
「駄目だよ、私なんか....。」
私は苦笑いで手を横に振った。
「私は七海さんに来てほしい....。」
私をじっと見つめて鳥居さんは言った。
そういえば私、部活に入ったことが一度もなかった。
最初のコメントを投稿しよう!