青春.... 感情

30/31
前へ
/288ページ
次へ
いつか私にも、人生の僥倖が舞い降りる日が 来るのだろうか。 夢中に追いかけられるものがある鳥居さんを、私は羨ましかった。 「もし迷惑とかじゃなければ、七海さんも演劇部に入らない?」 「え、私?!」 唐突な誘いで、私は反射的に奇声を上げてしまった。 「駄目だよ、私なんか....。」 私は苦笑いで手を横に振った。 「私は七海さんに来てほしい....。」 私をじっと見つめて鳥居さんは言った。 そういえば私、部活に入ったことが一度もなかった。
/288ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加