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最初は風輝も面倒臭がっていたのだが、悪い奴でもなさそうなので、彼も喋るように発展
していった。
その後は信太に守を紹介されて、数日には三人で、プライベートでも遊んだりするほどの友垣になったのである。
三人で二時間ほど歌って、喉も掠れてきたので、ソフトドリンクのおかわりを注文して、一息ついた。
「疲れたな~。俺、もう喉がガラガラだぜ。」
風輝はオレンジジュースを一口だけ口に含んだ。
「女子が居ないのはつまらねえな。今度、合コンみたいな感じで誘って、またカラオケに来るか。」
カラオケモニターの音量を下げて、信太は言った。
「また始まったよ、信太の女好き。」
と嫌みたらしく守は言った。
「お前は興味ないってのかよ。」
と信太。
「ないことはないけど....緊張して喋れないし、歌えないよ。」
手をモジモジさせて、守はどこか恥ずかしそうに言った。
「バカ野郎!そんなことは今の内から馴れておけ。」
信太は冗談ぽく、守の後頭部を叩いた。
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