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七月一日、日曜日の休日。
瑞穂は、クラスメイトの女の子と映画に行くつもりだったが、その子に急遽、予定が入ってNGになったので、代わり行って欲しいと、嘘をついて風輝をデートに誘った。
古くてベタな手かもしれないが、奥手の彼女にはこれが精一杯だった。
瑞穂はチラリと、自分の腕時計を見た。
時間は一二時四〇分。
待ち合わせをした時間は、ジャスト一時なので、まだ少し早かった。
一人公園のベンチで、青空を見ながら、流れる雲を目で追いかけた。
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