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序盤から会話に大苦戦。
気まずい雰囲気が漂った。
綾乃と良樹が居なくて、本調子に喋れない瑞穂では、二人きりの空間は、圧倒的にアンフェアだった。
風輝は瑞穂の大人びた変化に、全く触れようともしなかった。
瑞穂の心に、またも鉄の塊がのしかかった。
悔しくて、切なくて、涙が溢れそうになった....。
持てる限りの魅力を引き出したつもりが、風輝にとっては、犬や猫が服を着ている程度の関心にしか、写らなかったという残酷な現実に瑞穂は、胸を突き刺されたような痛みを覚えた。
瑞穂って....こんなに綺麗だったんだ。
そう瞳を輝かせて欲しかった。
それが叶わなくても、せめて口実でいいから、似合ってると言ってくれたら救われた。
自分に自信が持て、今日一日明るく楽しめたはずなのに....。
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