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「琴ちゃん、急に紹介されたらびっくりするでしょ」
「ごめんなさい。お母さん、桐生さんは同じ会社の国際営業部で働いていて、去年までは海外に住んでたんだよ」
「イケメンだし、仕事も出来るなんてすごいわね」
イケメンって……確かに拓海はイケメンだけど、本人前に言うなんて…。お母さん、恥ずかしすぎる。
お母さん、相変わらずだな。
私とお母さんは普段通りに楽しく話しをしていた。
私は笑顔を作りながらも、隣で拓海がすごく緊張しているのを感じていた。
このままなごやかな空気で終わるのもいいかなって思ってたけど、やっぱりちゃんと言った方がいいよね。
「お母さん、あのね。桐生さんのお父さんって、お母さんが大学生の時に付き合ってた人なの」
「えっ」
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