プロローグ

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「ねえ、蓮。先週渡した本読み終わった?」 「あ。わりい、忙しすぎてまだ読めてない。」 「もう、はやく読んでって言ってるのにー。本当にこの話はいい話なんだからさ。彼氏の心のなかを上手に描いてて、それがまた切なくて!」 「はいはい、すいません。早く読みます(笑)にっしーが勧める本は全部いい話だから大丈夫だって」 部室に入るなり、にっしーは早く俺の感想を聞きたいらしく、早く読め!って言ってきた。 「にしても今日も、爆音が鳴り響いてるね。」 「ライブ近いらしいよ。今度はキャパが二百人くらいのとこでやるから、必死らしい」 「そうねー、二百人だったら必死になるわね。」
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