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ずずっと茶を一飲みしてから、ゆきが話し出す。
「えっと、俺が死んだのっていつだっけ?」
「九歳の時だよ……」
今はゆきがあっけらかんと言うから簡単に答えられたが、俺は今でもこいつの死は自分のせいだと思って過ごして来た。
あの時、無理にでも寄り道に引きずって行けば、死なずに済んだかもしれないと悩んだ。
「そうそう、そうだった。その時に所謂、神様の声を聞いたんだよ」
「はぁ?」
こいつは元から馬鹿だったが、死んだことでもっと馬鹿になったのか?
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