第1章

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「まぁ、それで俺は願ったんだ。あの時した、さちとの約束を守りたいってね」 「約束って……?」 「“また、あした”って約束を守りたいって願った」 「はぁ、馬鹿らしいな……」 それがゆきらしいと言えば、そうなんだが、だったらもっと良いことを願えばいいものを。 「で、さちは俺のことを忘れないでいてくれたから、こうしてめでたく叶ったわけ」 完全に腑に落ちたわけではないが、ゆきがいるし、納得するしかない。 .
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