第1章

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「よし、仕切り直しだ。他に行きたいとこあるか?」 少し考えるように立ち止まった。 「そうだな。……中学校に行きたい」 中学校への道中、会話は無かった。話題が無いわけではないが、何故か憚られた。 先に懐かしい校舎が見えてきた。ここに来るのも卒業式以来になる。 「――着いた」 今日は部活が無いのか門は固く閉ざされ、やけに静かだ。 .
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