第1章

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十数年前のことなのに、なんやかんや毎年ここに来るなんて相当、律儀だと自分でも思う。 「ほんと、感謝して欲しいぜ……」 本当にそう思っているわけではないから、ここに来ているわけだ。 周りを綺麗にしてから、さっきの花束も飾り直し、線香を焚いてやる。 「じゃあ、また来るよ」 軽く手を振って、そこを後にした。 .
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