第1章

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――――――― 寝ぼけ眼でアラームを止めて、布団にそのまま潜り込む。この時期に一発で布団から這い出るなんて到底できるものではない。 冷気から逃れるように隣にある温もりに自然と体を寄せる。 「んっ……」 ――えっ……? 自分ではない声にさっきまでの眠気は消えた。隣に目を向けると、一人暮らしのはずの俺の布団が不自然に盛り上がっている。 息を飲み、布団を捲ってみる。 「ひぃっ!」 .
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