夏氷2

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夏氷2

 無事に用事を済ませ、今度はつららの用事に付き合う。  牛タンお好み焼きの店『ぽん太』  お好み焼きなんて、そんなに食えるものか?  そう思わせるほどの勢いでアホみたいにオーダーを通すつらら。 「そんなに食えんのかよ?」  俺がそう言って尋ねると、 「全部味みたいの」 と、こちらを一瞬だけ振り向き、 「あ、あとチーズもんじゃも下さーい」 って、おいッ!!!人が金払うと思って! 「残すなよ」 「残るわよ。勿体無いと思うなら、一樹が残さず食べなさいよ」 と、妙な威圧感で俺を一瞥する。  かなりムチャクチャだが、雪田つららは昔からそーゆうヤツだ。  そんなヤツにお願いを聞いて貰ったのだ、ある意味仕方がない。
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