夏氷2

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 その後つららと別れ、帰宅。  無くした記憶は、結局復旧の目処の立たぬぬまま翌朝へ。  そして、一縷の望みを掛け、大学の友達に聞いてみた。 「なぁ誰かさ、17、18、19のどっかで、俺に会ったヤツ居ない?」  目の前に居た4~5人の奴らが一斉にこちらを振り返る。 「は?お前、何言ってんの?」 「何かの引っ掛け?全然分かんないけど」 「土日は会ってねー、後は忘れた」  そんな答えが次々に返って来る中、 「……あ、俺、17なら会ったけど」 と言う声が、俺の後方から聞こえて来た。  ナニーーーッ!!!
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