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「姫乃さんと旬様っていっつもベタベタしてるよね」
「でも姫乃さん可愛いから旬様とお似合いだよねー」
と、廊下のすみで女子生徒たちは話していた。
その時だった。
廊下を一人歩いていた、要と旬がぶつかった。
すぐさま転んだ旬に駆け寄った穂香は、心配そうに「旬大丈夫?」
穂香は言った。
「痛っ、大丈夫だよ穂香、ありがとう」
すると、穂香は要を見て言った。
「あなたも大丈夫?」
そうすると、要は立ち上がりその場を早々と逃げて行った。
その様子を見ていた、クラスメイトたちは、ついに要をこの学園から追い出すことを決める。
その頃、穂香と旬は保健室にいた。
旬は軽く腕に打撲が出来ていた。
「旬、大丈夫?」と保健室に付き添った穂香は言った。
すると旬は笑顔で言った。
「ありがとう穂香、心配してくれて」
「ううん、良いよ気にしなくて、
それに…私旬のこと好きだから心配してあたりまえだよ」そう言った穂香の顔を見た旬は、すこし顔を赤くした旬は、ふと思った。
穂香はこの似たようなセリフを小学生の時から、言っている、「好きだから」と初めて聞いたのが、
小5の時のバレンタインでチョコと一緒に「好き」と言って渡された
その時はただただ嬉しくてそのままホワイトデーのお返しをしたけどそれから一度も返事をしたことがない。
そのことを思い出した旬は、とっさにそのことについて、穂香に聞いた。
「なあ穂香、俺穂香の想いに一度も返事、返したことないのにどうして好きって未だに言ってるんだ」
「私、待つことにしたの旬が答えを私に言ってくれるまで」
「えっ…」
その瞬間二人は、廊下の真ん中で立ち止まった。
「どうして」
「大好きだからよ、あのバレンタインの日…やっと旬に好きって伝えられて、すっごく嬉しくって、旬も嬉しそうにしてて私、思ったの、旬も私と同じ気持ちなんだ…て、でも、それからも旬は私に対する態度は変わらなかった、それに、ホワイトデーの時も返事をくれなかった、だから私その時決めたの旬が答えを出すまで待つって
待ち続けようって、だから私は旬にいつまでも気持ちが変わらないことそして、私が旬のことが大好きだってことを忘れないでほしかったからよ」
「それが理由だったのか」
「そうよ」
旬は、何も言えなかった。
その瞬間穂香は、涙を流しながら
そっと旬の唇にキスをした。
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