運命の砂時計が動きだす。

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それから穂香は、再び歩きだした。 その後ろ姿を見ていた旬はただただ立ち尽くしていた。 そして旬は思った。 「自分はこんなにも穂香の事をずっと前から傷つけていたんだ…」 そう思った旬は、これからは穂香の事だけ考えて生きて行こうと、思った、なによりそれが穂香への償いでもあると思っていた。 その頃要は、一人三階の廊下を歩きながら一人考え事をしていた。 「私…さっきなんて酷い態度をとってしまったんだろう…あのまま走り去るなんて…私は最低だ」
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