いつも通りの朝

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AM 7:45 東京・松藍。 雲が1度、太陽を遮った。 気温は真夏日、今は30℃くらいだろう。 いつもの小公園の前で、幼馴染みの女を待つ。 家が近く、いつも先に着いて、待っている。 住宅地にある小公園、隣に幼稚園がある。 送迎バスが出発する時間のようで、運転手の中年男と高齢の女園長が笑顔で話している。 時々、出会す光景だ。 「遅刻か遅刻じゃないか」 ギリギリの時間だ。 「ごめん。遅くなっちゃった」 唯野夏紀(ゆいのなつき)。 幼馴染みが着いた。 「遅かったな」 少し急いだのか、息が調っていない。 「寝坊した訳じゃないよ。聖霊(せいた)」 「じゃあ、理由は?」
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