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そして、一人アパートの部屋に戻り、
ポスンとベッドの上に座って、ちょっと複雑な息を一つつく。
それから、ゆっくりと思い返してみた。
直之は――。
振り返ってみると、一昨日の自分の言動は、
恥ずかしくなる程ひどかった。
実際、今までにも彼に文句を言って
小さなケンカになったことは幾度かある。
しかしそんな時は、きちんと怒りの理由と要求を筋を通して話してきた。
だから最後には、お互い納得のいく答えを見つけてもいた。
だが今回は、話は順序も説明もないまま、完全に無茶苦茶。
おまけに煽られるままに突っ走った感情は、涙まで流させて。
挙句に、コーヒー代も踏み倒した。
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