3人が本棚に入れています
本棚に追加
その結果、残ったのはひどい自己嫌悪。
あれじゃ、まるでセックスレスで欲求不満のヒステリーだよね。
あの時の感情が、言葉にしたかった事の十分の一も伝えられず、
わずかに投げつけた気持ちの現実に、愕然とする。
謝らなきゃ――。
ふと、そんな事が浮かんだ。
しかしその傍から、別の自分の声が言う。
謝るって何を? どう謝るの?
そして再び、空しく溜息が零れる。
生れて初めてのプロポーズだったのに。
なんでこんな……、最悪。
だが、それを招いたのは自分だった気がする。
そして冷静さを取り戻した今、
もう一度、直之が自分に言った言葉を思い出してみる。
最初のコメントを投稿しよう!