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混乱して動けないワタルに、サトミは真っ赤な顔でワタルの手を、サトミの柔らかな胸の上に、導いた。
うお。やわらけぇ。
思わず、指がピクリと動いてしまった。
「胸を揉んだんだから、責任、取ってね。」
……悪魔か。小悪魔か。責任てなんだ。大学生の彼氏はどうした。
「えと……彼がいたんじゃ……。」
「……それ、お兄ちゃん。」
××××××××
教室が騒然としている。
何せ、クラスで一番……いや、学年で一番人気の美少女であるサトミが、その他大勢代表ともいえるワタルに腕を絡ませて、教室に戻ってきたのだから。
「アタシ達、付き合います!」
ワタルの目が泳いでいる……と、数人が気付いた。
ワタルの腕を思いっきり引っ張る。
そして昼休み終了前、クラスメイトが揃っているその場で、ワタルの唇にキスをして、幸せそうに抱きついたのだった。
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