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すると十人の男が持つ銃から一斉に鋼鉄の弾丸が発射される。
しかし、銃の煙が晴れると二人の姿は無かった。
「何!?ど、どこだ!?」
「逃げたか!?しかしどこに?」
「やーねー。野蛮な方って……」
「そんな玩具じゃ私に当たりもしないわ♪」
すると二人は男より遥か上空に一人がもう片方を抱っこする形で浮遊していた。
「う、上だぁ!!」
「撃てぇぇ!!」
男達は銃を二人に撃ちまくるが、抱っこしているのにも関わらず素早く、ひょいひょいと交わす。
「よっ、よっ、よっ♪」
すると女性はわざわざ近くに降り、隊員の頭を踏みながら隊員達を煽る。
「鬼さんこちら~♪手のなる方へ~♪」
女性が顔を踏むたびに隊員達の首の骨が折れる気持ちの悪い音が辺りに響く。
そして等々隊長一人になったとき、女性は地上に降り立つ。
「ク……こ、この化け物め!」
「残念。この子にはちゃんとしたレミリアという名前があるの」
「そもそもお前ら人間が[魔女狩り]とか言うおかしなことをしなければ私らは何もしないんだぜ?」
「黙れ!貴様らのような化け物がこの世に蔓延っていては平和もクソも無いわ!」
隊長は紫のローブを着用している女性に銃口を向ける。
「死ね、化け物!」
「残念ねぇ……魔法は便利なのに」
そのとたん、二人は少しだけ跳躍する。
「馬鹿め!空中では交わせまい!」
「そうねぇ…だけど後ろにも気をつけたほうがいいわよ」
その途端、
「ヒィィハァァァ!!!どきやがれ愚民共!!」
隊員達を薙ぎ飛ばしつつ大型のバギーが隊長に向かって突っ込んできた。たまらず隊長は避けようとするが間に合わず声も上げられずに倍くらいあるタイヤの下敷きになってしまう
「パチュリー様ぁぁ!!レミリア様ぁぁ!!迎車ですよぉぉ!!!」
バギーを操縦しているのは赤いロングヘアをした司書の格好をした女性。
但し、頭と背中に悪魔のような……否、悪魔の翼が付いているのが特徴的だ。
「相も変わらず荒いわね貴女は……」
「流石小悪魔クオリティ…」
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