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志英はタチだったはずだ。それなのに今稀世が目の前で見ているのは志英がネコになる構図だった。
混乱する稀世に志英は艶然と微笑み手招きする。
「ごめんなさい、稀世さん……んっ……僕はどっちもいけるんです……ぁっ……いつもと、違ったセックスしたいなって、思って……慶一さんに頼んだんです……ああっ……」
湯から出てふたりの側で志英の話を聞いた途端、稀世の中で何かが弾けたような気がした。
これまで奥底に眠っていた雄が目を覚ましたのだ。
エッチな顔でよがりながら甘い吐息を漏らす志英に口づける。
いつもはリードされるようなキスも今日は稀世がリードするように積極的に舌を絡め、吸っては唾液をすすり唇も舐め回した。
「すごい……すごくエッチな顔してるよ志英くん……」
「稀世さん……んんっ……ァ、ン……」
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