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「失礼します」
サイドが先に入った。後ろで無言のままエンデは立っている。
「座りなさい。」
サイドとエンデはルマニに促されるまま椅子に腰を掛けた。
「指令の内容だが…書いてある通りだ。」
「何で俺が女装しなきゃならねぇのか理由を言え」
「兄貴…」
「このカルディール学院には女子しか入れない場所がある」
まぁ、所謂女の園ってとこだな…とルマニは話した。
「で…何で俺なんだ?」
ルマニはキチンと座り直し二人に向き合った。
「裏の仕事だ。極秘調査が必要になる。」
「確証は?」
「80%…それ以下かも知れんがな。」
「関係は?」
「100%…」
ルマニとエンデのやりとりを黙って聞いていたサイドが口を開いた。
「社長…俺は何を?」
「…あぁ…エンデがバレそうになったときお前がいれば安心だと思ってな。」
ガタンッ…
「兄貴…?」
「行くぞ。」
「幸運を祈る」
「あぁ…」
二人は部屋から出ていった。
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