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ーAM6:20ーエドワード家別邸ー
「ぐ、か…ん?」
昨日は、随分と夜遅くまで騒いで飲んで食べた。
「喉痛ぇ…」
ペタペタと、寝ぼけ目の光輝は冷蔵庫から勝手に水を出して飲み、また二度寝に勤しんだ。
「自分ん家かよ…」
かく言う俺も、何か身体が重怠い、胃もたれだ。
「外の風でも浴びるか。」
今日は適当に京都の街を散策して夜には東京に帰る予定だ、意外と予定は詰め詰めだ。
ガチャ、
「あ。」
「あ、」
外に出て、すぐにレクシアがいた。
「おはよう大輔、」
「ん、おうっ。」
何か、恋人同士だったらこんなんかな、とか変な妄想に浸ってみたりした。
「そだ。お前にさ、一つ言っとかなきゃいけない事があんだ。」
正直言って、この事をレクシアに伝えるのが京都へ来た一番の理由でもある。
「テフヌトの事なんだけど…」
「!!」
レクシアの表情が一変する。
「テフヌトが?どうしたの。」
優しく諭すようにレクシアは話に乗ってくれた。
「…せっかく紅葉キレイだし、歩きながら話すかっ?」
「うん。」
また言うのだが、俺は絶景を飽きずに眺め続けるタイプだ。
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