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ギュルルン!!
「っうぁ!!」
蔦が放たれ、身体に巻きつく。かなりキツめのそれは、捕縛するだけでなく肉と骨を軋ませた。
ギュチ…
「っ痛ぇな…!!」
ギシ。
『ギュアェォオオォ!!』
「…げぇ。」
そんな状態の俺を、ロードもとい紅鶏が見逃す筈もなく。
ズドドド!!
飛ぶわけでもないのに、無造作に羽をバタつかせながら迫る。
「こ、の、」
ギシ、リ。
蔦の軋みが、少し歪になった。
「!」
ロードの目が、少し色を変える。
キュキュィン!!
召喚されたデュランダルが、青白く光り輝く。
「【限界突破】《オーバーリミット》!!」
「来たか、」
「出し惜しみなし、こっちも全開だ!!」
ブチヂィ!!
短期決戦をご所望なら、こっちもその形で応えてやる。
「喰らえ…!!」
絡み付いた蔦を破り去り横方向に高速移動、素早く剣を居合いの型に構えた。
「【魔斬/巌】!!」
「っ!?」
(いきなりか!!)
『おぉーっと!この技はまさか!交流試合で見せた大技!!』
ギュギュギュ…!!
馬鹿みたいに魔力を圧縮し、刃に乗せて振るった。
ブン…
「!!」
超大な魔力の斬撃が地を走った。
ゴォアッ!!
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