第7話ー仇敵再戦ー

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「‘‘お得意のヤツ”か、皆川。」 「!!」 ゾク、と背中を悪寒が駆け巡った。 カィン。 「く、」 剣を受け止めると、ロードは『目の前の大輔』には背を向けてすぐさま後ろを振り返る。 「!」 「安直な…」 その先には、『本体の大輔』。 最初に回転斬りを見舞ったのは分身体、本命は後の背後からの攻撃。 「俺の‘‘魔力察知”を前には、背後を取るなんて100年早い。」 「ち、脚の影響はなさそうだな?」 「言っただろう、問題ないと。」 桁外れの察知範囲、そう言えばロードの感知能力は並外れていた。 ドガッ! 「うげ!?」 強化された‘‘その脚”で、蹴飛ばす。 「クッソ、心網(マントラ)ってか…?」 「…?」 そうして気付く、手応えがない事に。 (…まさか、) そう思った時には、足元に影が出来ていた。 「【魔斬/天】。」 「!!」 分身2体目、ド本命は上空からの居合斬り。 「相変わらず小賢しい…!!」 「っら!!」 ズキャ!! ロードの肩が僅かに斬り裂かれた。 「こ、の…」 「来いよ、倒すんだろう?完膚なきまでに。」 皆川 大輔。二次選考から数ヶ月、恐ろしいまでに凄味が増している事を、ここで今一度実感した。 「面白い。」 ロードの眼の、色付きが変わる。
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