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ドゴォンッ!!
激しく地鳴りがし、砂塵塵芥が舞い上がる。
ォォッ…
「ふぅ、」
カシャ…
剣を構えるのは止めない、今のでロードを仕留め切ったと割り切るのは早いからだ。
「よくもまぁ、あの落ち溢れがここまで這い上がったもんだ…」
「しぶてぇな、」
砂塵が晴れ、赤い物体が目に見えた。フルンティンは壁に変形していた、
ゴゴ、
『何と!ロード選手受け止めている!!あの攻撃を無傷で切り抜けた!!』
「化け物かよ…【巌】を完璧に防ぐなんて、」
「俺のフルンティンは変幻自在。攻撃も防御も兼ね備えた究極の一振り、魔界五剣に数えられてないのが不思議なくらいだ。」
自画自賛が過ぎるわ、そう言いたいが余裕はない。
(限界突破、タイムリミットはまだ先だが、こりゃマズイな…)
思ったよりもダメージを与えられていない。これでは仕留めるまでにいかない…
ギュン、
(早ぇとこ、重い一撃を叩き込む!!)
「!」
有利に戦闘を進めるには、先手必勝が俺にはお似合いだ。
「【鯱矛】《しゃちほこ》!!」
「…また、珍妙な術を。」
放つ、大きな角を有する巨魚。
「フルンティン。」
ぼこんっ。
鈍い音を立てて、フルンティンの壁に突き刺さった。
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