第12話ーLIARxLIARー

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ガタタ!! 思わず後ずさってしまった。 カァァ… 「なっ、なな、何が!?」 顔が赤いを通り越して燃えていた。 「アンタ、自分に嘘つくの上手そう、私と似てるもん。」 「は、はぁ!?」 今の自分は酷く滑稽だと、そう思った。 「流石はウチの怜香の元カレよね、‘‘あれだけの男”が側にいたら、惚れない方がどうかしてるわよ。」 「っ…………。」 まただ、何も言い返せない。これじゃあまるで… 「私が、大輔の事を好きだって言いたいの?」 「さっきからそう言ってるでしょ、バカなの?」 これじゃあまるで、図星みたいだ。 「自分にウソ付くのが上手いと、そういう感情を抑えちゃうから、よく分かる。」 「う、うるさい。」 苦し紛れに絞り出した反論が、これだけだった。 「いっつもそう、アイツはみんなの事を気に掛けてて、何かあったら余計なお世話をすぐに焼く。」 「ふーん、」 「だから、アンタみたいに大輔の事を慕うヤツが多くなってきた。」 それがムカつく。何であんな偽善者が好かれるんだ、何もできないモヤシのクセに。 「……でも、大輔は、いっつも側にいてくれた。これだけは、唯一アイツの良い所。」 レクシアの目が笑っている事など、もうどうでも良かった。 「アレンは、私を何年も放って置いてた。でも、大輔は…出会ってまだ少ししか経ってないけど、大輔はいつも私と側にいてくれた、気に掛けてくれた、支えてくれた、助けてくれた。」 あぁ、何でだろう、‘‘この事”は自分の中で処理しようと、自分で自分を騙そうと決めていたのに、、、 「いつの間にか、アイツは私の支えだった。」
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