第7話ー仇敵再戦ー

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『試合開始です!!』 特に会話を交える事なく、試合は急に始まった。開催時間が押してるんだろうか? チャキ。 武器を握る感じは良い、そう言えば聖龍祭の準備やらで軽く素振りする位にしかしていない。 (実戦感覚、鈍ってんなよ…!) 目の前に立つロードに、威圧感を感じないワケがなかった。 ウジュル… 「【フルンティン】」 「!」 反応が遅れた、ロードの紅剣はそうして一部分が液体化し、足元から鋭い突きを見舞って来た。 「っお!!」 シピ。 服が僅かに切れた、恐ろしい。 「ち、」 舌打ちを聞いてゾッとする、まるで殺し屋だな。 「【戦争砲弾】《コンバット》!!」 「!!」 作戦不発のロードに、奇襲。 ギュヴ、 圧縮した魔力弾を、撃ち放った。 「随分と魔力コントロールも向上したな。」 「お陰様で。」 ドォウンッ!! 砲撃は、ロードを襲う。 「【紅壁】《レッドクリフ》。」 ドォゥッ!! だが、壁に変化した剣はそれを受け止めて無きものとする。 だがそんな事は百も承知だ。 ぎゅふ、 「【魔斬/旋】《つむじ》!!」 横軸に高速回転しながらの、居合斬り。遠心力から強烈な破壊力がある。 勢い良く斬り掛かった。
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