我が名は一休宗純!前世でとんちの神と呼ばれた男だ!

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ーーー※ーーー 「ええっ!なんで!?」 私は立て札の前で、そう奇声に近い叫び声を上げた。 いつも通りに寝坊して、いつも通りにギリギリに家を出て、いつも通りに口にパンくわえて、いつも通りに全力で高校への道のりを失踪していた私。 丘を越え坂を下り、商店街を駆け抜け電車を乗り継ぎ。なんとか始業時間ギリギリには間に合いそうだと、汗を額に浮かべながらそんなことを思っていた矢先のことである。 ラスボスとも言える、高校を目前にしての中級河川に掛かる全長100メートルの橋。 待っていたのは、 「工事中につきこのはしは渡ることができません」 という立て看板だった。 私は真っ青になった。 昨日同じ時間に渡ったときには、こんな立て看板はなかったし、今も一見して特に橋に壊れている様子はない。立て看板以外は、例えばフェンスが設置されているわけでもないし、警備員が立っているわけでもない。 ただ「このはしわたるな」の看板がたっているだけなのである。 「そんな………どうして………」 口は思いがけずそんなことばを発していたが、 私の心の声はむしろ既に「どうやってこの川を越えるか」ということにシフトし始めていた。
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