心に傷を持つ少年

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「パパー!!ママー!!お兄ちゃーん!!早く早く!!」 「こらこら。そんなに急がなくても海は逃げないよ。」 「たくっ、明(メイ)は本当に海が好きなんだから・・・」 「だって海は気持ち良いし♪お兄ちゃんに直で触れるし♪」 ダキッ!! 「なっ!?め、明!!急に抱きつくな!!」 「お兄ちゃーん♪」スリスリ 「ふふ・・・相変わらず仲が良いわね。明と聖也(セイヤ)は・・・」 「ほら。二人とも、いつまでもイチャ付いてないで行くぞ。」 「父さん!!母さん!!からかってないで助けてよ!!」 「お兄ちゃーん♪」スリスリ 「明はいい加減離れろおぉおぉぉおおおぉおおぉぉぉおぉぉおぉおおおぉぉおぉおぉぉおぉおぉぉっ!!!」 ・・・あの日、俺は父さんと母さん、そして妹の明と一緒に楽しい夏の海に行く筈だった・・・
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