仲川 勇人

4/15
前へ
/337ページ
次へ
身長は俺と同じか、それ以上。 物腰が柔らかく、女受けしそうだ。 しかも、顔が文句なく男前。 後で調べた事だが、成績優秀、スポーツも出来るらしい。 そんな少女マンガに出てくるような、完璧な人間が居るのか? 俺は・・・俺は負けたのか・・・? いや、勝負はこれから。 俺があいつより勝っているとわかったら、愛美も考え直すに違いない。 俺は勝手に自分が良いように解釈した。 早速、家に帰って果たし状を認めた。 しかし、俺はあいつの下の名前を知らない。 故に、下駄箱に突っ込むというような安易な手は使えない。 学年はわかっているが、五十嵐というありきたりな名字は、全クラス合わせると10人ほど居るからだ。 結局、直接部室に届ける事に。 見たところ、製菓部に男はあいつ1人だからだ。
/337ページ

最初のコメントを投稿しよう!

228人が本棚に入れています
本棚に追加