五十嵐 桃花のとある一日

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今日も長い1日が終わった。 なんかいつもより濃い1日だったな。 部室棟の前で、菖蒲が簡易の机と椅子を引っ張り出してきて何かやってる。 机には、 (五十嵐 桃花 貸し出し受付) とある。 すでに長蛇の列が出来ている。 ・・・見なかった事にしよう。 そういえば、何か忘れてるような・・・。 ま、いっか。 今日は本当に疲れた。 早く帰って休もう。 サッカー部のグラウンドで、仲川 勇人はひとり待っていた。 「何故、来ない。・・・さては、怖じ気づいたな。」 人気のないグラウンドに笑い声だけが虚しく響いた。
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