変態は変態を呼ぶ?

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さて、私も部活に行くか。 この身長の為、運動部へのお誘いがひっきりなしだが、私が所属しているのは製菓部である。 私が言うのもなんだが、プロ級の腕を見込まれ、2年生にして、副部長を任されている。 私は可愛い物が大好きだ。 そして、手芸やお菓子作りといった女子が好んでやりそうなものを趣味としている。 菖蒲に言わせると、大きな男がちまちまとマスコット等を作っている様は滑稽に見えるらしい。 いや、私は男ではないが。 私が通っている高校には制服がない。 故にスカートを履かない私は、どっからどう見ても、男にしか見えない・・・そうだ。 スカートを履きたくない訳ではない。 ただ、スカートを履こうものなら、変態と間違われる畏れがある。 中学までは制服があった為、皆の視線が痛かった。 警察に補導される事もしばしば・・・。 なので、制服のないこの高校を選んだ。 「で、菖蒲は何故私に付いて来るんだ?」 私の後ろをぴったりと菖蒲が付いて来る。 「だって、部活に行くんでしょ?製菓部には私好みのかわいこちゃんが、いっぱい居るんですもの。目の保養よ。」 かわいこちゃんってオヤジか。 「それに、桃ちゃんの作るお菓子美味しいんだもの。」 摘まみ食いもする気か。 菖蒲は帰宅部である。 つまり暇なんだな。 度々冷やかしに来たりする。 迷惑な話だ。
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