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「桃ちゃん、知り合い?」
知り合いっていうか・・・。
「桃ちゃん、さっきこの子に告白されたのよ。」
「まあ、桃ちゃんモテるのねぇ。」
「そうよ。女子に絶大な人気があるんだから。」
女子にモテてもあまり嬉しくない。
「ほら、今日も桃ちゃん目当てに、運動部でもないのに、こんなに見学が来てるもの。」
「あら、本当。」
いつも、やたら見学が多いと思ってたが・・・私目当てだったのか。
「それより、そろそろ部活を始めたら。他の部員達が待ってるわよ。」
私達を遠巻きに、他の部員達は一部始終を見守っていた。
「そうね、じゃあ始めましょうか。」
百合姉がそう言うと、愛美が、
「五十嵐先輩。私初めてなんで、手取り足取り教えてくださいね。」
そう言って私の腕に絡み付いてきた。
それを菖蒲がニヤニヤしながら見ていた。
絶対面白がってるだろ。
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