第0章 終焉奏者<フィニッシュ・エンド>

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昔々、この世界に君臨した4つの国の王がいた。 その王たちはかつて同じ学び舎を過ごしたことから互いが友好関係を結び、 人々は平和に暮らしていた。 しかしあるとき、 後に悪の王として語られる事になる王・・・ラーケン国王が欲に囚われ封じられていた魔の力を解放し己の身に宿し、 3つの国と王に宣戦布告をした。 魔物とともに攻め入るラーケンの魔族軍に対し人々は様々な方法で対抗した。 人がもつ魔力を用いた魔法を武器に人を導き戦うガリアス国王、 古来の遺跡より掘り起こした機械という兵器を使い導き戦うマーバ女王、 一部の魔物を従えて人々を先導するエルフの王、コウガ。 双方大きな犠牲を生みながら戦いは続いた。 しかしそのとき、それぞれの国にいた計3人の騎士に覚醒が訪れた。 その強さは魔物を蹂躙し、ラーケン国王の軍勢を削り続けた。 そしてその3人はともに戦う者たちと力をあわせてついにラーケン国王を討ち果たし、 魔族軍を討伐する事に成功した。 ラーケン国王の体は倒れた後に砂となって散り、心臓のみがそこに残った。 3人の王はこれを協力して封印しこの世界に再び平和が訪れる。 戦争終結に貢献した3人の覚醒者は後に戦いを終わらせた者・・・【終焉奏者】フィニッシュ?エンドとして英雄と称えられた。 彼らはその後残党などを退けながら平和を守り順番に息を引き取った。 そして彼らは息を引き取る前にこう言った。 「我ら人と魔族との争いは、絶えることはない。 だが再び戦いが起きたときまた我らのような終焉奏者が現れる。 我らの魂を、我らのような強き力を持つ者が再び人々に力を貸して戦いの終焉を作るのだ。 さすればその名を呼べ、語り継げ。 その者たちは・・・終焉奏者【フィニッシュ?エンド】である。 そしてこの伝承は数百年続いた今も語り継がれる伝承となったのである。
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