第6章

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「けぇ…」 先生が出て行ったあと だいきは小さな消え入りそうな声で俺を呼んだ。 「どうした?」 「ぎゅうってして…?」 相変わらず目にいっぱい涙を溜めて。 俺はだいきを抱きしめた。 だいきの体は前よりも細くなっていて… 今にも壊れてしまうんじゃないかってほどだった。 「俺にはけいしかいない」 「俺も。だいきしかいない」 苦しくならないように なるべく優しく抱きしめた。
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