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「けぇ…」
先生が出て行ったあと
だいきは小さな消え入りそうな声で俺を呼んだ。
「どうした?」
「ぎゅうってして…?」
相変わらず目にいっぱい涙を溜めて。
俺はだいきを抱きしめた。
だいきの体は前よりも細くなっていて…
今にも壊れてしまうんじゃないかってほどだった。
「俺にはけいしかいない」
「俺も。だいきしかいない」
苦しくならないように
なるべく優しく抱きしめた。
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