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堪らず抱き寄せ「ごめんね」っていいながら背中をさすった
彼女は息をつめて泣き出した
濡れた頬を指でぬぐっても
すすり上げるように苦しそうに泣くから
「何も言わなくていいよ」
そう言ってキスで唇を塞いだ
普通の恋人同士が当たり前にしてることを何もしてあげれないから
せめてこれくらいって、高価なプレゼントをあげたりしたけど
きっと、そんなことじゃない
きみが欲しい形はそんなんじゃないんだよね?
でも、今俺がしてあげられる精一杯の形なんだ
不安な気持ちを少しでも払拭したくて
愛を伝えたくて体を繋げるけど
すぐに物理的な境界線を感じてもどかしい
「一緒にいるはずなのに 何か淋しい」
って、言うから
もっと、ぎゅっと
強く抱きしめて、心ごと一つになれるように
「愛してるよ・・・愛してる・・・愛してる・・・俺はずっとそばにいるよ」
きみがいてくれるから俺は強くなれたんだ・・・
そう、思う時言葉では伝えきれないから長くて深いキスをした
世間的には俺はきみだけのものじゃなくて、誰にも言えない関係で
愛しいと思うこの気持も形で見せてあげれないけど
二度と不安にさせないために
きみには俺しかいないって証明してみせるよ?形にしてみせるから
きっと一人きりで泣いた夜もあるんだろう?
そんなきみの過去も全部受け止めるよ
きみは関係がばれてしまったら二人は終わりだと思ってるだろう?
でも俺はきみといれるなら 世間を敵に回したってかまわないと思ってるんだ
体を通して感じる鼓動が
今、この愛しく抱きしめてる瞬間が
全てだから
俺を信じて欲しい
愛を・・・
愛を・・・
愛を・・・
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